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入口付近ではドアの開閉、人の出入りにより当たらないようにする。
?転落・墜落のおそれのある作業の開始前には必ず「作業前ミーティング」を行い作業内容、手順、方法等を周知するとともに安全な足場を確保し、必要な保護具の使用の励行を図る。
?ハッチは、航海中、停泊中を問わず作業終了後は完全に閉める。
ただし、閉鎖できない場合又は、開放しておく必要がある場合は必ず開放されている旨の標識を施すとともに安全冊、安全ロープ等による転落・墜落防止措置を講ずる。
3 漁船及び汽船の共通事項
(1)高齢化に伴う心身機能の変化に配慮した甲板、作業床等の船内設備、重量物の取扱い及び作業姿勢等の作業方法並びに照明、騒音、温度等の作業環境の改善の促進
最近の労働人口の高齢化現象は、海運・水産業においても著しく、また、50歳以上の高年齢船員の死傷災害も年々増加の傾向を示していることから、高年齢船員の死傷災害防止対策を推進する必要があります。
高齢者の労働災害は、高齢化に伴う筋力や反射動作などの衰えに気づかず、若い時の気持ちで行動して災害につながってしまうというケースが多いと言われています。
このような観点がら、50歳以上の高年齢船員の死傷災害を発生件数及び災害に占める高年齢船員の割合の両面からみてみると、?転倒、?はさまれ、?転落・墜落、?激突、?激突され、?動作の反動・無理な動作の順となっています。
このような状況に対処するため、船員の高齢化に伴う心身機能の変化を把握し、甲板、作業床等の船内設備、重量物の取扱い及び作業姿勢等の作業方法並びに照明、騒音、温度等の作業環境の改善を

 

 

 

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